ベンジャミン・バトン

死を前にしたヒロインの回想のような形で主人公の生涯が淡々と綴られる映画。あちこちで宣伝されているとおり、主人公は老人として生まれ年とともに外見が若返ってゆく特異な人生を歩みましたが、でも彼はとても普通の人。他の誰もがそうするように、経験し、学び、出会い、別れ、愛し、手に入れ、失い、喜び、悲しみ、そして皆と同じように生涯を終えました。特殊だけれどささやかな人生を静かに描いた、良い映画でした。
デイジーの元を去ったベンジャミンの選択はどうだったのかなあ…女として、父親になれないなら子ども作るなよとも思うし、女として、鏡に映る自分が年老いていくときに夫が若返ってゆくのは耐え難いかもしれない。(なんか考えるべきとこズレてるぽいな…)
ベンジャミンの最期は、この上なく幸せな最期だと思います。