犬顔家の一族の陰謀

サブタイトルは「〜金田真一耕助之介の事件です。ノート」。
もうタイトルだけでなんぼほど仕込んであるのか(笑)。
ずっと変わらないペースで色々見てるのですがずっと書くのほったらかしてました…。本日は「聞いて聞いて!」ってことがあったので。このお芝居、さまざまなミュージカルやテレビや映画や演劇界のパロディ満載なのですが、ほんの一瞬だけSHOCKネタが出てきましたよ。


これから見に行かれる方のために隠します。

ちょ、おま…!ていうパロディ天湖森夜。ミュージカルネタはそのまま替え歌とかではなくて剛さんが歌うTruthみたいに言いたいことはわかるけどっていう雰囲気だけざっくりパクったメロディになってそれがまた笑える。「ん…?このトーンてさあ…」って気づいて「あああ!こう来たか!」と。


犬神家の一族 ベースは当然これで。こないだ飛行機の中で見といてよかったー(しかし飛行機のちっこい画面で見ても全然テンション上がらないのでドキドキゼロだった…)。タイトルバックが素敵でした。ちゃんと犬神家調。石坂浩二の名も映されて「はへ?」と思わせておいて「…は出ない。」。
デスノート オチ言っちゃいますけど…あああサブタイトルってこういうことか!てかリューク…!
オペラ座の怪人 しょっぱなからおいおいおいおい大丈夫か喧嘩売ってんのかっていうファントム。
コーラスライン+キャッツ? 路地裏みたいなとこで気ぐるみ犬が並んでシルクハット持ってワン!て歌ってた。
エリザベート ミュージカルネタで一番笑った。露天混浴風呂で服を奪われてお湯から上がれないでももう湯あたりしそうって全裸のエマヌエルと、そこに現れどさくさにまぎれて口説きだして「このタオルと桶を貸して欲しければ付き合え!」と言い出す助焦を、トートとルドの闇広(をなんちゃってにした曲)に乗せて。振付もそれっぽく揉み合ってます。エリザになんてことを!(笑)"お湯から"立ち上がれよ〜とか"風呂イス"に座るんだ〜とか。がまん〜できなぁぁ〜い♪って本物聞いててもちょっと笑うもんなあ…。隣のお姉さんも爆笑してたから、元ネタ知ってる仲間なんだろうな。
他にも色々舞台とか昔のテレビらしきネタとかあったけど拾えず。
小ネタとしては、
殺される新人女優の名前が大地マヤ。報道写真も秀逸。
食堂の名前が御中井亭
灰皿を投げる演出家
自分で脚本を書いて自分で主演する演出家
バイオレンス桃太郎において「なまか…」と呟きながら登場し即斬殺される河童
バイオレンス花咲か爺においてポチ(古田さん)をだまし討ちにし「犬にしてはできのよすぎるおまえが怖かったんだ。大阪芸大にいたころからそうだった。年々態度も身体も大きくなるお前が怖かった。年々蜷川や野田と馴れ合うお前が怖かったんだ…」と言う爺。
たたりじゃ〜

…切りがないのでこのへんにしますがとにかく満艦飾だった。よくこんだけ盛り込みながらストーリー作れるなあ。
日替わりらしい無茶振りのモノマネに対応しなければならないシーンがあったり。誰かが噛んだり笑っちゃったりしたら一斉に突っ込みが入ったりほとぼりがさめたころにいじられたり。楽しいなあ〜。…昔のSHOCKはそういうの恒例でしたね。


で、問題のSHOCKネタ。
1幕、アマゾン探検に出たまま長年行方不明になっていた助ピヨが母に伴われて犬顔家に戻る場面。ゴムマスクの助ピヨ、両手にパペットマペット風のウナギを持っている。と、ウナギAがウナギBに「コウイチ!」と呼びかけるではないか。なっ、なんでウナギがこういち?!思わぬところで出てきた名前に椅子から1センチくらい飛び上がりつつ、なんか意味あるネタなんかな〜とか片方こういちならもう片方つよしやないとあかんちゃ〜ん☆とか深くも考えずいた私。
そして2幕、露天風呂で殺された助焦の死の真相が判明するシーン。あの時、助ピヨの母はコウイチの入った桶を抱えて風呂に向かっていた。助ピヨのペットのコウイチを時々お風呂で泳がせるためだ。というのは言い訳でほんとのところは前述のエマヌエルと助焦のくだりを覗きにいったのだ。…こういちこういち言われるたびにビクゥとする私。エマヌエルが去った後、風呂につかっていた助焦に見つかる母。いえ私はコウイチを…と言い訳する母。跳ねて風呂に飛び込むコウイチ。その瞬間、スパーク!助焦感電して即死!「コウイチは電気ウナギだったのです…!電撃ショック!ショック!」…というものでした。
ええあの書いててもわからないので読んでも全く意味がわからないと思いますがこういうくだらないネタを勢いでこれでもかと繋いで繋いで、めちゃ面白いのです。でもこのショックのとこは全客席爆笑ってわけじゃなかったからあんま通じなかったかそれともネタが小さすぎたか(笑)。ウナギのコウイチくんはこの2シーンしか出てこない、合計5分も出てないんですけど私はものそい動揺いたしました。