リチャード三世

グローブ座。何企画でもいいからリチャード三世を見たいと思っていたら早稲田の博物館でチラシを発見したので子どものためのシェイクスピアを観にゆきました。


昔の美術室にありそうな古い木の机と椅子だけのセット、黒いコートを効果的に使った衣装、というシンプルな見た目が面白い。リチャードは醜く歪み均整を欠いた身体…ではなく、長身で衣装の裾を翻して颯爽と動き回るけれど、そのかわり左手がひとのかたちをしている。しかも喋る。リチャードを唆す。この演出も面白かった。戯曲どおりではなく、前王と王子の殺害から始めてわかりやすく整理してあって、笑いも処々にあって、大人から子どもまで楽しめるようになってました。…子どもには微妙に難しいか?子どもの理解力をなめたらあかんか?個人的に「リチャードは眠りを殺してしまった」「誰がマクベスだ」的なとこと、下手からはけた人が上手から戻ってきて「地球を一周する道のりでしたぞ」ていうとこが笑いのツボ。


リチャード好きだなあ…。俺はおまえが大好きだ、だからすぐにも天国に送ってやる。あなたの寝室。俺が俺に憐れみを感じていないのだからな。馬だ、馬をよこせ!…うーん好きだなあ。