旧金毘羅大芝居(金丸座)

puchimei2004-03-12

江戸時代の芝居小屋を移築して、20年前から歌舞伎の公演を行っているのだそうです。
現存する最古の芝居小屋で、舞台照明は障子の開け閉めによる自然光、席は椅子なしの桟敷・桝。
去年の修復作業によって、観劇の邪魔になっていた補強用の鉄柱を取り外せたとか。また工事の過程で宙乗り用のレール「かけすじ」と、客席天井から紙吹雪を降らせるための「葡萄棚」も発見されて、本来の芝居小屋の姿に戻ったとのことで、今年のこんぴら大歌舞伎にはこれらを使った演出が行われるそうです。
香川の知人が「歌舞伎は毎年ここで観る」と言ってましたがこんな劇場だったとは。なんて贅沢!

中に入ると、味わい深いおじいさんがくまなく案内してくれます。楽屋(ずいぶん狭いんですね)から奈落から客席まで。
写真は、何が写ってるのかわからないと思いますが(汗)、セリ。
奈落に下りると回り舞台とセリとスッポンが見られます。今でも全て人力。
こういう舞台裏の機構、ときめきます…。
たまたま読んでいたミュージカルについての本に『エリザベート』についての記事があって、帝劇の回り舞台はなかなかすごいんだぞ〜と書かれてたのをみつけた時も相当ときめきました。
からくり人形とか時計とか、そういうものの仕組みを知るのが好きなのです。外から見てすごいなぁというだけじゃなくて、どーしても蓋開けて分解したくなる(笑)。文系人間なので、エネルギーがどうこうとか言われると全然わからないのですがっ。