奈良旅

留守してたので剛さん@春日大社はまだ見れてないですが。
雨の予報だった割には傘いらずで、ありがたかったけどその分めちゃめちゃ蒸し暑かったです…やっぱ盆地あちぃー。


写真わんさか貼ったので、携帯の方のために畳んでおきます〜。

まずは奈良町を散策。そういえば忘れてたんですが、20年位前、奈良町の保存活動のごく初期に、親が仕事で関わっていたのでした。今わりと人を集められているところを見ると、仕事としてまあまあに実を結んだということになるのかな。町並み保存への理解を求めて地域の人に何度も説明会を開いて、毎回「うちを観光地にするつもりか」と怒鳴られて大変だったらしい。そう言っていた人は、実際に観光地になった今どう思ってどうしてるんだろう。ちゃっかりお店でも開いてたらいいけどね(笑)。
ガイドブックを見てぜひ奈良町に行きたいという友人たちに、「そんな物凄い素晴らしいもんじゃないよ?大丈夫ですか?期待しすぎないでね?!(汗)」とすごく予防線張りながらお連れしたんですが、あー奈良いいね〜京都みたいに人がうじゃうじゃいなくてぼんやり過ごせて〜いい路地やん〜と気に入ってもらえたみたいなので、安心しました。カナカナは今日も並んでいた。


ちょっと歩いただけで汗が滴り落ちるお天気にだいぶ消耗してるけど、大仏さんくらいは見とくべきよね?と東大寺へ。奈良公園を通り抜けて、まだ幼げな鹿さんを撫でたりしつつ。


お土産屋さんで、ピンクの土台に白い角のついた、ぬいぐるみ生地の鹿さんカチューシャが売られていて、それをつけている人をしばしば見かけることに驚いていたのですが、修学旅行の男子中学生のグループが喜んでつけていたことにいよいよ衝撃を受けました。おいおいほんまにどんだけ草食やねん!修学旅行の男子っつったら意味なく木刀とか意味なくサングラスとか意味なく特攻鉢巻とか買ってしまうものやろ?!なにをかわいくはしゃいどんねん。嘆かわしい話ですよ。

大仏でーん。
大仏さーん。

本当は三月堂も二月堂も戒壇院も正倉院も転害門も見たかったけど、あまりの暑さに大仏殿だけでギブアップorz


お泊りは江戸三にしてみました。いっぺん泊まってみたかったの(奈良ホテルも一度は行きたいけど、こっちはいずれOTK友と泊まる機会もあろうかと。笑)。一の鳥居から斜め右に登ったとこにある、全室離れのお宿です。

私達が泊まった建物は、3部屋あって広かったし、お部屋自体はいい感じに古ぼけてて、水まわりと別棟にあるお風呂は普通に新しく綺麗で、快適に過ごせましたー。

…宿のロゴマークを見て、「…今にものしかかりそう…」と呟いたら友達に怒られましたw すいませんw だって目の前におしりがあったら気になるじゃないw(本当に申し訳ありません)(興味のある方は検索を)



翌日は車でまず法隆寺へ。

金堂のいかめしい佇まいが好き。築地塀も好き。広くて静かで人がいなくていいなぁ。観光にはちょっと不向きな月曜日に来るの、正解かも。でもお坊さんが他のお客さんに「この仏さんは総理大臣で…」とか説明してた。むむう…薬師寺化が進んでいるのか。いけませんよ。とはいえこちらも罰当たりにも「一番太ってるときばっかり像にするんだもん>< しかも失敗気味の半目で><」とかトコロテンの話などしつつ。ぴかぴかの新築ですが中は大物だらけの大宝蔵院を見学し、夢殿を見上げてからお隣の中宮寺へ。
中宮寺は、本堂は現代的な不思議なつくりですが(荒廃してたのを昭和になって再建。池の上にコンクリートのお堂があって、なんかタイとかにありそうな配置だなぁと毎回思う)、安置されている半跏思惟像(如意輪観音とも、弥勒菩薩とも)がそれはそれは美しいです。大好き。皆で、きれいだねぇ…としばし見とれました。仏像では、私の中で半跏思惟像と阿修羅くんが双璧。2大すらっと美仏。法隆寺百済観音もすごくすらっとしてるけど、ちょっとお顔が好みじゃないんですよね…面長で目が小さくて。
時間があれば、法輪寺法起寺も回りたい、斑鳩の里です。


そして北上して薬師寺へ。

…ライブが決まった今、だいぶ言いにくいんですけど、個人的に好きじゃないのです薬師寺…。鮮やかな新築ばかりで風情がないというのもありますが、あからさまなお金儲け根性がどうも。お坊さん達のトークも、俗っぽくて…わかりやすくても有り難味がなくて引いてしまう。「なんじゃこりゃ」と最初にこれを感じたのは小学生の時なので、よっぽど露骨なんだと思います(でも子供心にも「凍れる音楽」ってフレーズは素敵だと思った)。高田好胤の方針が行き届いてるってことなんだろうなー。南都の大きなお寺は檀家がないから、これはこれで生きる道であって、その成功例なんだろうけど…。商売下手な奈良はもどかしいけど、見え透いてても興醒めなんだもん。特にお寺さんは。行った日はひと気もなくて開店休業状態だったので、いつもほどではありませんでしたが、お金を出して写経をしようのポスターがいたるところに貼ってあったり拝観のしおりでも寄進を呼びかけていたり、相変わらずだなぁと苦笑してしまいました。ビッグネームだから連れてはいきましたが、薬師寺に行くなら、お隣の唐招提寺に行くほうがずっと好きなのです(今回は時間がなかった)。
あ、でもそれはお寺のソフト面の問題で、ハードにはあんまり関係ないことですから、お寺で聴く紫の上の歌声はきっと素晴らしく神々しいと思います。こういうスタンスのお寺だからこそライブにも使えるのでしょうし。古代から大して風景変わってなさそうな立地は好きだし、入江泰吉の写真にもあるような大池越しの眺めなんかは絶景だと思いますしね。
大講堂。なんか工事中。
お堂の中には紫の上のライブの成功とチケットゲットを願う絵馬がたくさんありました。みんな叶ったかな。友達に、美我空を指して「これは何。どう読むの。どういう意味」と尋ねられました。ビガク、と呟く以外に何が出来たろう。私が考えたんじゃないんだからそんな半笑いで見るなっ。


というわけで、メイン中のメインを巡っただけですが、普段がっつり地元を眺める機会もそうないので、なかなか楽しかったです。OTK友の皆さん、おいでの際はお申し付けください、はるばる案内しに参りますよ(笑)。