カワイイ、アナタ

合田さんから義兄に宛てた書簡であるらしい文春の短編を読みました。女史で、このタイトルって、既に怖いんですけど…読んだらやっぱりちょっと怖かった。
そもそもこれが合→加の手紙だって誰が言うたんでしょう?情報源はなんだろう?まあ刑事をしている小生から非人間的多忙な貴兄に宛ててるんだからそうでなかったらなんなんだとも思いますが。なんの裏設定も無い短編だと素直に読めばなかなか面白いけれどこれが合田さんだとなるとどう考えればよいのか。と考えようにも高村節はいつだって私には難解。
この入れ子構造からみて合田さんの脳味噌にも「カワイイ、アナタ」一匹が住んでないこともないのかもしれないけど合田さんの空虚なのか混沌なのかよくわかんない頭に住んでるのはどういうわけか男の顔ひとつじゃなかったっけ(笑)。女の子の若さというものを頭の中で弄ぶ合田さんてのはいまいち想像できないけどいまだかつて合田さんが私の想像どおりであったことなんかないしなー。青いスカートの冴えない人妻に一目惚れするとは思わなかったし声が聴きたいなんてクリスマスの予定をきくとは思わなかった。
なんにせよ、ほんとこんな手紙を受け取った貴兄の感想や如何にだ。それに尽きる。私だったら「どないせぇっちゅうねん」だ。