そして誰もいなくなった

ル・テアトル銀座。電話予約したのが遅くて補助席だと聞いていたのですが、当日引き換えてみたら6列目どセンターという素晴らしく見やすいお席。これはもしかして浮いた関係者席というやつかしら…。ひええラッキー。今回SHOCK含めて席に恵まれすぎていてちょっと怖い。キワコちゃんとお店に入っても居心地よい端っこ席によく当たったし(笑)。
山口さんがとても楽しそうだ。シリアスな閣下しか見たことなかったから…うわーこんな演技しはる人なんやー。例の子守唄をわざとへろへろの音程で歌って「俺やっぱ歌うまいわ…」とか、「男は47,8くらいからなんだよ!」とか。しかもこんな声なんやー。突然歌いだすレクイエムはファンサービス的な演出でもあるんでしょうか。歌が聴けるとは思っていなかったので嬉しかったです。
今さんも楽しそうだ。何かっちゃ「ホーーーゥ!」とか奇声を挙げる若者役。やっぱ役者さんて面白い。
10年前に読んだ原作はオチ以外はすっかり忘れていたので直前に読み返してから観ました。そうしたら私の中のイメージと人物造形が皆かなり違ってちょっとびっくり。そしてラストまで違ってびっくり。でも後味良くていいかも。全体的な雰囲気も、もっと重苦しくて怖いものかと思っていたら、時折は笑いも入るような心理劇になってました。でも、なるべく注意して見ていたのに兵隊さん人形(←相当不気味なんですけど!かわいくないって!)がいつ消えるのか全然わからなかったのはちょっとこわかった。