リチャード三世

リチャード三世 (新潮文庫)
リチャード素敵ー!あなたの寝室!ロイヤルセクハラ!←沙翁に謝っとけ?
孤高の悪。滅びる時はたった一人。この王国をくれてやるですよ。ああたまんない。かっこええ。
史実の年表上では十数年間にわたる出来事を、ほんの数週間くらいに感じられる戯曲にぎゅっと凝縮したことで、勢いができて面白くなってるのですね。(そしてSHOCKのリチャはそれをさらに短縮…笑)
文章で読むと謀略は「こんなんでうまくいくんかー?」ていう大雑把さで(うまく行っちゃうんだけど)、なんだかどっかのキャンパニーのマネージャーばりだって感じですが←沙翁に謝っとけ?、これを力のある役者さんが演じると、我知らず蜘蛛の巣にかかった登場人物達が抗いがたい悪のブラックホールに吸い込まれていく様がゾクゾクするような迫力でもって展開されるんやないかしら。自分だけは嵌められまいって思ってるのに、あるいは信じちゃいけないってわかってるのに、どうしようもなく罠に落ちてく、みたいな。それとともに観客も引きずり込まれてく、みたいな。(←夢みすぎ?)一回舞台で観てみたいなあ。