しゃばけ

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

大店の廻船問屋の若だんなとその身の回りの妖たちの人情推理時代劇?
若だんなはおそろしく体が弱くて周りの皆に過保護にされまくっていても、芯は強くてやさしくて、冷静に物事を考える頭のいい人。
妖怪がたくさん出てくるけどそれぞれ特性に添った働きはしないので妖怪物ってわけでもなく、父上がなぜ妾を持ったかとか兄さん側の気持ちはどうなんだとかいうことはあんまり気にされてなくて人情物というわけでもなく、中間あたりを飄々と物語が流れてる感じです。通勤時間に楽しく読むのに丁度いい。
仁吉好き〜。←単なる面食い。でも前に上野の科学博物館の特別展で見た白沢像は「うぎょーなんじゃこりゃ」というお姿でした。

挿絵の柴田ゆうさんの絵がほのぼのしててかわいいです。米村圭伍さん(面白いですよ〜)の本に描かれていた時からお気に入りでした。


関係ないですが、内緒で出かけた若だんなが歩いたのと同じようなコースをショー劇を観に上京した時に散歩してました。暇潰しにえっらい距離を歩いてしまったわと思っていたのにこれ読んだら体の弱い若だんなが普通に歩いてて、昔の人の足ってすごいわと妙なとこで再確認(笑)。