あどけない話

智恵子は帝劇に笑顔が無いといふ、
ほんとの笑顔が見たいといふ。
私は驚いてステージを見る。
ダンサー達の間に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな般若だ。
どんよりけむる天井のぼかしは
So Feel It Comingの前のけむりだ。
智恵子はロビーのテレビを見ながら言ふ。
剛の顔の向かって右に
毎日出てゐる雪崩が
光一のほんとの笑顔だといふ。
あどけない子に向ける笑顔の話である。


智恵子って誰。

いえ、無いとまでは思いませんが…カーテンコールとか。明るいショーのシーンなど、肉眼だと「おお笑うてはるなぁ」と見えても、双眼鏡をちゃんと覗くと「うわ怖ッ!」ていう目が鋭い貼り付き笑顔や悪い笑顔であることよ、と思って。素敵だなあと思って。昔はもうちょっとくらい柔らかい笑顔だったような気もするけど、「いま恋に落ちそうさbaby♪」とかおよそ恋に落ちそうもない怖ろしいしかめっ面で虚空を睨んで歌ってたりしたので、やっぱりあんま笑ってなかったのかもしれない。関■さんとお会いして歴代SHOCKのお話(3分に1度の衝撃、鯨、仮面、著作権、船移動、墓暴き、NYNY…尽きぬ思い出)などもしたせいか、朝から色々と懐かしい歌が頭を流れている私です。



さくっと話が変わります。ゆるやかな時が流れるうちの職場の売店には未だに16茶のパネルが立ててあります。日によって場所や向きが違うので、放置してあるわけはなくそれなりに意志を持って立てているようです。今日も、目立たぬようさりげなく3秒ほど凝視して、ほんのり嬉しくなりました。ありがとうリーマン!ありがとう愛されぼっちゃん社長と用心棒秘書!(誰がそんな設定や言うた)


今朝は車内広告のお父さんストラップ3個セットがおじいちゃんと孫2人に見えてきました。左が悪戯っこ達にリボンくっつけられたおじいちゃんで、真ん中がお花でおしゃれして右が花粉症。台詞もそこそこあってる気がしてきました。毎日眠たいけど自家発電でがんばってます。


さっきふと思ったんですが、今年の元旦、そーいやキスすんのになんでわざわざ押し倒して跨ったんやろ。よう考えたら別に立ったままでもよかったんちゃうん。念入りにマウント取らなくたって逃げられやしないでしょうよ。まあ要するになんやかんやごちゃごちゃしたかっただけなんだろうな…特に考えもなくやりたいよーにやってもーたんやろな…。堂々と、神々しく。ちょけてるという耳慣れない単語がこれほど似合うコンビはない。