EndlessSHOCK

昼公演。
地下のコンビニで十六茶買う人多し。ロビーでオレンジフローズン飲む人多し。皆健気だ。


目よ、これが見納めだ!(お約束)というわけでマイ楽日でした。



前回、座長がかっこいいだけで涙が…とか書きましたが、いちおう大げさに書いたつもりだったのですよ。いや大げさにっていうか、舞台に立つ座長の生き様(という単語はあまり好きでないしかし他に適当な言い換えを思いつかない)に打たれてってこと含めて、のつもりだったのです。でも今回、OPから間もない金色衣装の座長を見ていたら突然訳もなくツーンとしてきて自分で驚いた。え、何?なんだこれ?まだ「コウイチー…(涙)」とかも思ってないよ?入り込み切ってないよ?もしかして本気で座長が美しすぎて泣いてる人か私…?


今回が最後の機会でしたが…やっぱり何度見ても、どうしてこうなっちゃうの…と思ってしまう。
どうしてコウイチは死んじゃうんだろうな…。(それは座長が死にたがり役者だから。とかいうと話が終わっちゃう)どうして立ち止まったらそこで終わりが来ちゃう、んだろう。(それは座長の芸道哲学だから。とかいうとこれも話が終わってしまう) 



・毎度書こう書こうと思って忘れていたこと。「ストリートで見つけたナオキさんに声をかけるべく近づこうとするも大きな人たちに埋もれて果たせない」芝居の座長がかわいい。
・公園での諍い。「リカ!!」と怒鳴ったあと、「お…おまえは黙ってろよっ…」とどもりぎみに言うトウマ。思わず出した大声に自分で驚いたような、ぎくしゃくした空気をやわらげようとするような(そしてやわらげきれない若さ)、でも言いたいことは言いたいような。ああ、こういう言い方もいいな。
・あ、右手親指にテーピング(涙)。全体的な動きには特に影響が見られないけど、拳を握ることができない座長。
・去年も書いたけど…1幕最後、ピットが下がって紗幕がかかってステージがコウイチから遠ざかってゆくのが辛すぎる。

・ロミジュリはやっぱりエアーにしか見えませぬぞ。そこ口かぁー?
・小声でホライズンを口ずさみながら現れるモップコウイチ。
・壊れた動き⇒サッと何事もなかったように芝居、が本日のテーマらしい。
・「い、一年?!」(のけぞってピアノだーん!)普通に座りなおして「一年かぁー…」 リカ無言。「…シカトかよ!」
・早くステージに立ちたい、っていうコウイチはほんとに喜びと希望に満ちたいい顔をしてるよね。ねえ神様…コウイチを助けてよ! 
・「10億用意しろ!」 あれ?何その大幅緊縮財政?
・我ながらわかりづらい文章を書きます。トウマはこの1年、実際の姿は見えないけど頭の中にいる「踊るコウイチ」と競争していた。でも、①コウイチがいないこと自体や②いないのは誰が何をしたせいかということや③血塗れの「倒れたコウイチ」のことは無意識に心から排除していた。片目で「踊るコウイチ」を見ながら、片目は「倒れたコウイチ」を見ないようにしていた。でもそんなだから、見ていたはずの目もコウイチを捉えてなんかいなくて、本当は競争になっていなかった。…コウイチが戻ってきたことで、1年間見ていた(つもりの。そしておそらく勝てたとは一度も思えなかった)「踊るコウイチ」と、1年間見ないふりをしていた「倒れたコウイチ」の両方と一気に対峙しなくてはならなくなって(しかも両者とも圧倒的な存在感をもって現れたわけで)、それであの怯えたようなトウマになったということ、かな…?トウマはコウイチのダンスを直視できない。ちらっと目を走らせてはまた伏せてしまう。
・「総てを受け止めるさ!」と叫ぶコウイチがたまらないです本当に。今までコウイチはあらゆるものを受け止め、受け止めて、そして舞台に立ってきたわけですよね。座長についても…(光一さんとコウイチを一緒くたに語るとややこしくなるけど)たとえば100人からのスタッフの力があってこそステージが成立してるってことを自覚した上で、さらりと、でも真率に「背負わせていただきます」と宣言したり。でもここの「受け止める」はそういうものとは性質が全く違うじゃないですか。コウイチはここで、多分生まれて初めて、諦めた。その後最後のショーに向かっていったし、ラストで夢は続くと言ってはいるけど、でもあそこで初めてステージを、未来を、諦めた。そう思ったら涙とまらんですよ…。
・ぐずぐずと泣き濡れた場内に颯爽と現れて余裕綽々眼ビーム出しまくりのナオキさんかっこいいですよね…。今年はスティック落とした回には当たらなかったなあ…あのしれっとしたリカバリも好きなのだけど。そういえば短髪がトレードマークかと思っていたので最初に見たときはちょっと驚きました。
・吊りシンバル(?)をジャンプして叩くとこはアクションが控えめになっていました…。
・おかしな話なんですけど。消えることを知った今も走り続けているという声を背に夜の海を踊るコウイチを、涙の幕の向こうに見ながら何故か心にぼんやり浮かんだのですが。剛さんがいてよかったなあと思いました。剛さんが光一さんのことを「止まるのが嫌な人なんですよ。でも、ちょ…っと止まりたい人なんです。」というニュアンスのことを言ったとき、ああすっごいなあと、かなわないなあと圧倒されたのです(いや敵いたいと思ったことなぞ1ミリもありませんが)。文字にしてしまうと当たり前みたいですが、なんというかこの止まりたくないと止まりたいの呼吸を、機微を、きっちり飲み込んでいるところが。こういう相手がいるって、とてもすごいことじゃないですか。で、カンパニーがバラバラになっているときのコウイチは、孤独じゃないですか。誰もコウイチのいる次元についてこれない。コウイチと同じ目線で見てくれない。言葉の意味をわかってもらえない。それが切ないなあと思っていて、で、どういうわけかぽんと「光一さんには剛さんがいてよかったなあ」と思ったらまただばだばと涙が…。うわーどうしようめっちゃ関係ない、めっちゃ筋違いな、しかも思い込みで泣いてるよこの人。気持ち悪くてすいません…(誰に謝る)
・やっぱりやっぱり「コウイチの夢はこれからなんだね!みんながんばってね!」なんて晴れやかに思うことなんてできないー!わーん!