平家

わーーん!義仲ー!兼平ー!
という訳でとうとう木曾最期の巻。はぁ悲しい…でも超最高…。面白くて着々と読み進んできてたくさんいいシーンがあったけど、今までの中でやっぱこのくだりが一番素晴らしいと思う。日ごろは何ともおぼえぬ鎧が今日は重うなったるぞや、ですよ。今井が行方のおぼつかなさに振り返っちゃうんですよ。嗚呼!


漂泊の平家も悲しいですけどね…。維盛夫妻も悲しいし(顔かよ!)忠度も素敵に悲しい。女の悲劇には今まであまり関心がなかったのに、小宰相身投はほんまに電車の中で泣きそうやった。


人となりを表すのに、地の文でくだくだしく説明しないで、その人の台詞ひとつで活き活きと描写するのが見事です。平家物語すげー。でも木曾殿のアホの子ぶりはちょっとデフォルメされすぎ。でもかわいい。